私はいつの頃からか双子淫魔のご主人様にお姫様扱いされて可愛がられていた。
きっかけも、出会いも、過去のことも記憶にないけれど、
たぶん、ずっと昔から彼らに可愛がられていたのだと……思う。

朝から晩まで、ふたりのご主人様に骨の髄まで染みわたるくらいの愛と快楽だけを与えられ、シアワセでぐずぐずにとける暮らし。

でも、彼らは時々、私の記憶にない事をさも私が知っているかのように発言する。その時、たまに頭の奥がぞわぞわする。

なにか、思い出せそうで思い出せなくて……

あれ、そうだった……私は……

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思い出さないほうがシアワセでしょ?
また消しておこう。